価格変動の激しい仮想通貨。1週間後の予測をすることだけでも難しいのに、1年後に値段がどうなっているかなんて測るのは至難でしょう。予測が間違っていた時、その間違いを認めることも非常に辛いことです。

ウォールストリートの経営戦略会社Fundstrat Global Advisorの研究責任者であるトム・リー氏は、今月7日、先週米ニューヨークで何千人ものファンを招いたコンセンサス2018中は、ビットコインが上昇すると予測しておりました。

「コンセンサスのような大規模なカンファレンスによって、各コミュニティが新しい組織と出会い、健全性を確認し合い、そして新しい興味が生まれることで仮想通貨コミュニティはより信念を強めていくはずです。そしてその構成は仮想通貨の価格引き上げを支援するはずです。」

そう語ったリー氏でしたが、実際にビットコインは上昇しませんでした。それどころか、ここ1週間でビットコインは10%も下落しています。

リー氏によると、米国証券取引委員会(SEC)のような規制当局からの明快さと、従来の企業による採用の増加が依然として必要だと言います。

「仮想通貨業界は、依然として伝統的な金融機関による内部的な抵抗の問題を抱えております。まだまだ金融機関によるシェアが大きいのです。」

リー氏は、年始にも上昇すると強気の見解を示しており、ビットコインの先行きについて強気の予測を立てていることでも知られている人物です。

今年に入ってから下落傾向が続き40%まで下がった際も「辛抱の時」と語り、現在も年末までには25,000ドルと過去最高値の水準まで上昇するという予測を立てています

予測に反して下落し続けるビットコインは、果たして再び返り咲くことはあるのでしょうか。軟調な相場が続く仮想通貨市場ですが、ここは市場規模1位のビットコインに市場を引っ張ってもらいたいところです。ビットコイン投資研究の第一人者でもあるリー氏の発言に注目されます。

参考:Bloomberg